スクラムマスターの仕事はどう管理したらよいですか?
スクラムの3本柱は透明性・検査・適応です。 また、5つの価値基準の1つに公開があり、スクラムガイド2020では、「スクラムチームとステークホルダーは、作業や課題を公開する」とあります。
これを踏まえると、スクラムマスターの仕事は、他のスクラムチームのメンバーから見えるように管理しましょう。 これによって、複数のメリットがあります。
- スクラムマスター自身がスクラムの原則や価値基準に従っていることをチームに示す模範になる
- スクラムチームがスクラムマスターの価値を理解できるようになる
- スクラムマスターがしていることにスクラムチームのメンバーも関心を持ち、自らがそれに関与できるようになる。結果としてスクラムマスターの負荷も減る
- 将来他のメンバーがスクラムマスターになるときにどのように仕事すればよいかの参考になる
スクラムマスターの仕事のリストは、スクラムボードに載せたり、スプレッドシートにまとめたり、何らかのツールを使ったりしてまとめるとよいでしょう。いずれにせよスクラムチームはいつでも簡単に見ることができるようにします。 仕事のリストの運用はプロダクトバックログと同じ考え方です。常時手を入れて、不要なものを削除したり、新しいものを追加したり、順番を入れ替えたりします。また定期的にスクラムチーム全員で中身を見て、スクラムチームとして取り組むべきものをプロダクトバックログに移すといったことも検討してください。