Q. 請負契約でアジャイル開発を進めるコツを教えてください

悪いことは言わないので、請負契約は避けておきましょう。

最初にスコープを全て洗い出して固定し、そこから期日と費用を見積もって請負契約したのであれば、完成責任と納入責任を負わざるを得ません。

一方でアジャイル開発は「スコープが変化する」「全てのことを事前に予測することはできない」という考えを中心においています。 したがって完了する責任をもって契約するのではなく、「変化に最大限対応すること」「最善をつくすこと」を約束します。 必ず完了させなければならない契約に対してアジャイル開発を適用してしまうと、「変化」の要求は、受け手側にとってコスト増大・期間延長のリスクにしかなりません(定額時間無制限食べ放題みたいなものです)。

準委任契約、派遣契約などにしましょう。 それでも顧客が請負契約を求める場合があるかもしれませんが、その場合は顧客がそもそもアジャイル開発を理解していない可能性があるので、考え方を説明して理解してもらう活動が必要です。