Q. スクラムマスターとしてスクラムチームに働きかけるときに気をつけることは何ですか?

「どのような働きかけをすると良いか」はチームの状況によって違います。 チームは千差万別であり、複雑系に類するものなので、定型的なアプローチでうまくいくものではありません。

これを踏まえたベストプラクティスは、スクラムチームになんらかの働きかけをする前に「まず観察しろ」です。 スクラムマスターとして、指摘や改善の依頼をすることもありますが、それは観察結果や事実に基づいたものでなければいけません。 もちろん明らかに取り返しのつかない大怪我につながるようなことは防がなければいけませんが、そのようなことはさほど起こりません。 スクラムチーム自身の成長のために手を出すのを我慢して、小さな失敗から学習してもらうことも重要です。

また、「スクラムマスターとして仕事をしている」感を出すために、スクラムチームにあれこれ言ってやることを増やしてしまうのは非常にまずいです。 多くのスクラムチームは、問題に気づけば自分たちで直せます。直接手を出すのではなく、スクラムチーム自身が気づけるように質問を投げかけましょう

それでもどうしていいかわからなければ、スクラムチームに聞いてください。想像で動かないことは重要です。