Q. 初期の段階ですべてのプロダクトバックログアイテムを詳細に洗い出すのですか？

プロダクト初期の時点で実現したいと思っていることは、仮説に過ぎません。 インクリメントを作ってスプリントレビューでフィードバックを得たり、解決しようとしている課題を実際に抱えているユーザーへのインタビューや観察をしたりすることで、プロダクトが正しい方向に進んでいることを確認しつつ、新たに分かったことをプロダクトバックログに反映していきます。

つまり初期に洗い出したものは、実際にはどんどん変わっていくことになります。 したがって初期の段階では、その時点で主要だと思われるもの、早い時期のスプリントで開発を行うものが見えていれば十分です。 プロダクトバックログの粒度は、上位のものほど細かく、下位になるほど大雑把になり、重要なのは上位のものです。 最初の数スプリントを行えるだけのプロダクトバックログアイテムがあれば十分なのです。

初期にすべてを詳細に洗い出しても、それにかけた時間は無駄になってしまいますし、管理しきれなくなります。 初期に詳細に洗い出したものを全て作らなければいけないような状況では、そもそもスクラムは適していないかもしれません。

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