Q. プロダクトオーナーとスクラムマスターが分かれているのはなぜですか?

従来のウォーターフォールでは要件のコントロールとプロセスのコントロールの両方をプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが行っていました。 しかしこの場合、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーにやるべきことが一極集中して非常に高負荷です。 またスコープを守ろうとするあまり開発者を犠牲にするといったことも起きやすくなります。

スクラムではプロダクトオーナーとスクラムマスターに分離することで、プロダクトの部分とプロセスの部分のバランスが取れるようになっています。また従来プロジェクトマネージャーなどが担っていた仕事の一部は開発者が担うことになります。

たとえば、プロダクトオーナーが開発者のキャパシティを超えてムリさせ続けようと思っても、プロセスに責任を持つスクラムマスターはスクラムチームが持続可能な形で仕事をしていることに責任を持つため、プロダクトオーナーの暴走を止めるのが仕事になります。